様々な写真家の視点・メッセージが楽しめる、写真展「#008 Sony World Photography Awards 2019」

 銀座ソニーパーク(東京都中央区)で6月1日(土)から23日(日)まで、「#008 Sony World Photography Awards 2019 世界の写真が交差するところ。」が開催されています。

今年で開催12回目を迎え、全世界から、応募総数326,997点にも上る世界最大規模のフォトコンテスト『ソニーワールドフォトグラフィーアワード』の受賞作品がGinza Sony Parkに集結しました。

ソニーワールドフォトグラフィーアワードは、12歳からの若者、写真愛好家、そして既にプロとしての地位を確立している写真家まで、年代や国籍、キャリアを超えてあらゆる人が自由にエントリー可能となっていることに加え、応募カテゴリーも建築、ドキュメンタリー、風景、ポートレート、スポーツ、野生生物、旅、文化など多種多様なジャンルを包括し、規模や知名度だけでなく「多様性」という面においても世界屈指です。

今回展示している作品群は、世界の現状を捉え「社会の今」を感じさせる作品から最先端の視点・技術を使い「写真表現の今」を感じさせる作品まで、幅広い分野から選ばれています。

都会の中の公園で多様性に満ち溢れた写真の世界をご体感ください。
(概要より)

 写真展はB2とB3で行われていまして、様々な写真が楽しめました。

ソニーワールドフォトグラフィーアワードについて
Sony World Photography Awards(ソニーワールドフォトグラフィーアワード)は写真文化の継続的な発展を目的にソニーが支援を行う世界最大規模のフォトコンテストです。
新しい才能が世界へはばたく機会を提供するフォトコンテスト4部門(プロフェッショナル部門/一般公募部門/ユース部門/学生部門)および、これまで写真文化の発展に顕著な功績のあった写真家に対して贈られる「特別功労賞」で構成されます。プロフェッショナル部門および一般公募部門にはそれぞれ10のカテゴリーがあり、カテゴリーごとに受賞者が選ばれます。さらにユース部門、学生部門を加えた全4部門でそれぞれの最優秀賞(Photographer of the Year)を受賞します。
Sony World Photography Awards 2019では世界195の国と地域のプロフェッショナルおよびアマチュアフォトグラファーから過去最高の約32万7千点の応募がありました。
Sony World Photography Awards 2019は4月17日に英国・ロンドンにてすべての受賞作が発表、表彰され、翌4月18日から5月7日まで受賞作品展が開催されました。今回の展示ではロンドンでの作品展同様、全世界から選ばれたすべての部門の上位作品をご覧いただけます。
また、6月7日から20日間までの間、ソニーイメージングギャラリー(銀座四丁目交差点「銀座プレイス」6F)では特に学生部門にフォーカスした展示を行います。

プロフェッショナル部門(Professional Competition)
プロフェッショナル部門はプロフェッショナル、アマチュアを問わず応募が可能ですが、5枚以上10枚以下の組作品および作品に関するステートメントの提出が求められ、その内容が評価される点において一般公募部門と大きく異なります。「アーキテクチャー」「クリエイティブ」「ディスカバリー」「ドキュメンタリー」「アイデンティティ」「ランドスケープ」「ネイチャー&ワイルドライフ」「ポートレート」「スポーツ」「スチルライフ」の10カテゴリーから構成され、各カテゴリーごとに1位から3位までを選出します。さらに各カテゴリー1位の中から本コンテスト全体で最高位の賞である年間最優秀賞が選ばれます。今年度のプロフェッショナル部門には約12,500人のフォトグラファーから約13万点の応募がありました。

一般公募部門(Open Competition)
プロフェッショナル、アマチュアを問わずあらゆるフォトグラファーが対象で、「アーキテクチャー」「クリエイティブ」「カルチャー」「ランドスケープ」「モーション」「ネイチャー&ワイルドライフ」「ポートレート」「スチルライフ」「ストリート」「トラベル」の10カテゴリーから構成され、各カテゴリーで優勝者が決められます。さらに全優勝者の中から一般公募最優秀賞が選ばれます。一般公募部門は単作品でのエントリーとなります。今年度は約19万点のの応募がありました。
また世界の62の国・地域において、一般公募部門に応募された作品の中から国ごとの優秀作品を表彰する「ナショナルアワード」が行われており、日本では日本人フォトグラファーによる応募作品の中で特に優秀な作品を「日本部門賞」として1位から3位まで表彰しています。

ユース部門(Youth Competition)
ユース部門は、12歳から19歳のフォトグラファーを対象としています。次世代を担う才能豊かな若きフォトグラファーを見出すことを目的としており、毎年、一つの言葉がテーマとして定められます。2019のテーマは“ダイバーシティ”でした。

学生部門(Student Competition)
この部門は若い才能の育成を目的に実施されており、世界各国の写真教育を行う学校を単位としてエントリーが行われています。現在全世界から426校が応募資格校として登録されており、うち日本からは9校が登録されています。二次審査のテーマは“帰属”でした。一時審査を通過した10校にはロンドンでの学生同士の交流やポートフォリオレビューの機会が与えられます。

特別功労賞(Outstanding Contribution to Photography Award)
Sony World Photography Awardsの特別功労賞は、写真という媒体に多大な功績を残した個人やグループに贈られます。今回ご紹介する受賞者の方々は、発表された当時も居間も変わらずに私たちを魅了し、啓発し、刺激してくれる見事な作品を生み出してきました。この賞は、現代を代表する写真をこの世に送り出してきたアーティストを讃えるものです。受賞者の作品は世界有数の美術館やギャラリー、アート施設に収蔵され、その先駆的なイメージが賞賛や憧れの的になっています。

日本部門賞(Japan National Award)
「ナショナルアワード」は、一般公募部門に応募された作品から国ごとに独自の基準で審査を行います。日本部門賞では、ハービー・山口さんを審査委員に迎え、1~3位の作品及び入選3点を選定しました。

ソニーグラント(Sony Grant)
Sony World Photography Awardsは写真文化の継続的発展への貢献を目的としています。その施策の一つとして、受賞者へのソニー製カメラの贈呈に加え、“ソニーグラント”として活動資金のサポートを行っています。具体的には毎年プロフェッショナル部門各カテゴリーより計4名、学生部門一時先駆通過者から3人を選抜し、受賞後のキャリア確立の手助けをしています。
(案内より)

 様々な表現の写真が楽しめるとともに、来場者がデジタル機器で絵を描いて、それが床や壁に映る参加型のコーナーもありました。

 ソニーイメージングギャラリー(東京都中央区)では6月7日(金)から20日(木)まで、「Evolution / Belong ソニーワールドフォトグラファーアワード2019 学生部門受賞作品展」が開催されているそうです。

● Eiji’s感想
 主に報道写真を見る傾向にありましたが、写真展は様々な分野にあります。このソニーの写真展はその様々な分野の写真が楽しめるもので、それぞれの写真家の独自の視点が楽しめるものでした。個人的に思ったのは、報道写真では写真についての解説がありますが、展示では解説はなく、見て感じた自分の感想が解説にもなるのでしょうか。といいましたが、配られている案内に、写真の解説がありましたので、是非手にとって写真を感じてみると、二重に楽しめるものになると思います。会場には数多くの写真が展示されており、それぞれにストーリーを持っており、写真家たちからのメッセージが溢れています。自分にあった写真を見つけられるかもしれません。
 今回、初めてこの写真展に足を運びましたが、会場のレイアウトといい、ソニーのクールなイメージで、雰囲気も楽しめるものでした。
 コンテストの規模といい、それをこの空間でうまくおさめ展示されているのはさすがです。気軽に写真を見れる工夫が、忙しい時にちょこっと見てみみるのもよし、じっくり見られる写真展でもありました。