会場入り口から衝撃的だった「世界報道写真展2018」

 「世界報道写真展2018」が6月9日(土)から8月5日(日)まで、東京都写真美術館で開催されています。

記録された瞬間 記憶される永遠

 世界中の約100会場で開催される世界最大級の写真展「世界報道写真展」は今年で61回目を迎えます。今回は、125の国と地位から4,548人のフォトグラファーが参加し、73,044点の応募がありました。その中から「現代社会の問題」、「一般ニュース」、「長期取材」、「自然」、「人々」、「スポーツ」、「スポットニュース」、「環境」の部の8部門において、22カ国42人の受賞が決まりました。
 「一般ニュースの部」では、イヴォール・プリケットがイスラム国(ISIS)からのモスル奪還を巡る戦闘に巻き込まれる市民や廃墟と化す街を捉えています。また、「人々の部」ではイスラム過激派「ボコ・ハラム」の誘拐から逃げだし、自爆用の爆弾から免れた少女たちの姿をアダム・ファーガソンが撮影しました。このほか、密猟者からの保護のための自由を脅かされざるを得ない動物、大統領に対するベネズエラでの抗議活動の模様など、世界の「いま」を克明に伝える写真の数々を紹介します。
(案内より)

 会場に入ると、世界報道写真大賞 スポットニュースの部 単写真1位 ロナルド・シュミット氏(AFP通信)の写真「ベネズエラのカラカスで、ニコラス・マドゥロ大統領への抗議行動中に機動隊との激しい衝突が起こり、火だるまになるデモ参加者」があり、衝撃的でした。
 この他に、難民問題や紛争問題など、世界の問題を取り上げた写真や、環境やスポーツの写真などがありました。

 写真の他に、「帰還困難区域の四季」をテーマに、帰還困難区域の1年を記録した映像もありました。

 写真展には、日本人も約50件応募したそうでしたが、残念ながら選ばれなかったそうです。

 6月30日(土)には、「フォトジャーナリスト 安田菜津紀・渋谷敦志×国境なき医師団 ~人道危機の現場で、人々に寄り添うこと~」のトークイベントが1階スタジオであるそうです。
 14時から15時まで安田菜津紀氏、15時から16時まで渋谷敦志氏で、聴講無料ですが、先着50名までみたいです(写真展の展覧会チケットが必要)。

 この他、「フォトドキュメンタリー・ワークショップ 2018」が7月14日(土)から7月16日(月)まで行われるみたいです。
 講師は、Q.サカマキ氏(写真家)と外山俊樹氏(朝日新聞社映像報道部)。参加大賞は、プロフェッショナルのフォトジャーナリストを目指している方、ジャーナリズム系の編集者を目指している方、既に写真家または編集者として活動している方が参加対象で、20,000円の参加費が必要。定員は20名。

「フォトドキュメンタチー・ワークショップ」は21世紀のフォトドキュメンタリー/フォトジャーナリズムの実践的な方法を考える3日間連続のワークショップです。毎年「世界報道写真展」にあわせて開催しています。写真家Q.サカマキ氏(「世界報道写真展 2017」受賞者)と雑誌『AERA』で長年フォトディレクターを担当されてきた外山俊樹氏のお二人を講師に招き、3日間にわたってポートフォリオ・レヴュー、レクチャー、ディスカッション、課題(クイック・ヒット・エッセイ)の制作・発表を行い、フォトドキュメンタリーのエッセンスや考え方を多面的に学びます。それぞれの参加者に適した個別のアドバイスを受けることもできます。プロフェッショナルのフォトジャーナリストとして世界的な活躍を目指している方、ご応募をぜひお待ちしております。
(案内より)

といったイベントもあるみたいです。

世界報道写真展2018の概要
・開館時間:10:00~18:00(木・金は20:00まで。ただし、7月19・20・26・27日、8月2・3日は21:00まで)入館は閉館の30分前まで
・休館日:毎週月曜日(ただし、7月16日(月)開館、翌17日(火)休館)
・観覧料:一般800(640)円/学生600(480)円/中高生・65歳以上400(320)円(( )内は前売り・20名以上の団体料金。前売り期間は6月8日まで)